「古墳墓」とは
古墳墓は、古墳型の樹木葬墓のことです。しかし、一般的な樹木葬とは異なる点も多くあります。
古墳墓の最大の特徴は、神道形式(神式)であること、そして、古墳墓では年に二回、永代にわたり、神主が御霊祭(みたままつり)を斎行することです。御霊祭では、埋葬された方全員のお名前を神主が唱え、丁寧な祭祀を行います。御霊祭には、故人と縁があった方は、どなたでも参列するこができます。
三種の神器を埋蔵するのも古墳墓の特徴です。 古墳墓に眠るすべての御霊の安寧を守るために、古墳墓に三種の神器を埋蔵します。 柳本大塚古墳出土の内行花文鏡、黒塚古墳出土の鉄剣、等彌神社の宝物の勾玉を、図面を元に忠実に復元しました。
次に、埋葬方法についてご案内させて頂きます。
古墳の表面は芝生に覆われていて、その下には埋葬施設が設置されています。それぞれの古墳には、「永代祭祀墓」「合祀墓」「地下納骨堂」の三種類の埋葬施設があります(「地下納骨堂」を設置していない霊園もあります)。
それぞれに次のような特徴があります。
永代祭祀墓
樹木葬の延長線にあるのが「永代祭祀墓」です。
古墳表面の大部分はこの「永代祭祀墓」で、一人用の区画と、二人用の区画があります。古墳は段築構造という、階段状に積み上げる構造になっていて、地面に近いのが1段目で、通常、3段目か4段目まであります。納骨の際は、古墳表面の芝生の下にある土中の区画に骨壺を納めます。複数の区画を同時にお求めになることで、一族を隣り合わせの区画にまとめて埋葬することが可能です。
ペット可の区域を設置している霊園もあります。永代祭祀墓の「永代」の期間は20年で、10年単位で延長できます。永代期間が経過したら、御骨を同じ古墳内の合祀墓に遷座します。その後、合祀墓は無期限でご使用頂けます。
合祀墓
前方部分の最上段には、一つの区画に御骨をまとめて納める「合祀墓」を設置しています。
御骨を袋に入れて、積み重ねるようにして納めます。個別の区画に分けていませんので「永代祭祀墓」より安価にご利用いただけますが、年二回行われる丁寧な祭祀が、永代にわたって続けられることに変わりはありません。合祀墓には使用期限はありませんので、無期限でご使用頂けます。ただし、一度合祀墓に埋葬した御骨の返還はできませんので、ご注意ください。
地下納骨堂
古墳内部の空間には「地下納骨堂」があります。
地下納骨堂へは、古墳の背面から階段で降りることができます。納骨堂には書棚風の棚に整然と骨壺を並べるほか、家族で使える区画もご用意しております(霊園ごとに異なるため、詳細は各霊園のページを参照してください)。
その他、三種類に共通の点について述べます。
・古墳墓に埋葬される方のお名前は、墓誌に彫刻します。・生前に購入可能で、檀家義務はなく、承継者も不要です。・宗教不問ですので、仏教徒でもキリスト教徒でもお入り頂けます。・古墳墓では、個別に、神道式の祭祀だけでなく、仏教式の法要を執り行うことも差し支えありません。
ご契約時にお支払い頂く代金に、永代の管理費と祭祀料が含まれています。そのため、毎年お支払い頂く代金はなく、承継者も不要です。
ご契約時のお支払い代金の内訳は次のようになっています。
永代使用料
永代にわたって古墳墓を使用することができる権利を得るための代金です。永代使用料をお支払い頂くことで、古墳墓の永代使用権を得ることができます。ここには、年二度の神主による御霊祭(みたままつり)の祭祀料も含まれています。永代祭祀墓の永代使用期間は20年(10年単位で延長可能)、また合祀墓の永代使用期間は無期限となっています。永代使用墓の使用期間が経過すると、御骨を同じ古墳墓内の合祀墓に遷座します。その際の費用は、永代使用料に含まれています。
納骨料
古墳墓に骨壺を埋蔵する費用。ここには骨壺の代金が含まれます。また、粉骨が必要な霊園では、粉骨に要する費用も含まれます。ただし、納骨時に仏教式の法要や、神道式の納骨祭を行う場合には、別途費用がかかります。
墓誌彫刻料
古墳墓の近くに配置する墓誌に、埋葬される方のお名前を彫刻します。
植栽維持費
永代にわたる、植栽の維持や、施設管理の費用です。ご契約時に一括でお支払い頂くため、毎年のご負担はありません。
次の項目は、別途、代金がかかります。
永代使用延長料金
永代祭祀墓の使用期間を10年単位で延長することができます。使用期間が経過すると、御骨を同じ古墳墓内の合祀墓に遷座します。合祀墓の使用期間は無期限ですので、延長の必要はありません。
法要・祭祀
納骨、一周忌、一年祭などで、仏教式の法要や、神道式の祭祀を行う場合は、別途お申込みの上、代金のお支払いが必要になります。法要や祭祀を省略して納骨することも可能です。
その他
霊園によっては、別途オプションが用意されている場合があります。